「上越市二十歳を祝うつどい」に1184人 4年ぶりに4月に開催

成人式に代わる「上越市二十歳を祝うつどい」が2023年4月8日、新潟県上越市下門前のリージョンプラザ上越で開かれた。近年は新型コロナウイルスの影響で中止や延期開催が続いたため、コロナ禍前と同じ4月に開催されるのは2019年以来4年ぶり。華やかな振り袖やスーツに身を包んだ参加者たちが、旧友との再会を喜び、大人への自覚を新たにした。

振り袖姿で旧友との写真撮影を楽しむ参加者

昨年4月に成年年齢が18歳に引き下げられたことに伴い、成人式から名称を変更しての開催は2回目。参加対象は2002年4月2日から2003年4月1日までに生まれた1765人で、初めて2000人を切った。約67%の1184人が出席した。

感染症対策として、会場入口での検温や保護者の入場制限などを行ったが、マスクの着用は個人の判断に任せた。会場内では参加者の多くが着用していたが、会場の外や記念撮影時は外し、笑顔で語り合う姿が多く見られた。

看板前には記念撮影の列が出来た

式では中川幹太上越市長が、「物価上昇や災害激甚化、デジタル化などさまざまな課題対応が求められる中、解決するには皆さんの若さあふれるエネルギーや発想力が不可欠。力を合わせて共に新しい時代を切り開いていこう」と激励した。

参加者を代表し、大島優人さん(20・上教大付属中出身)と横尾祐樹さん(20・牧中出身)がスピーチを行った。このうち横尾さんは、コロナ禍を経て、人と直接会って話すことの価値を再認識したといい、「仲間と地元で集い、語り合う場を設けていただき感謝」などと話した。式典後は、参加者の代表者が企画した記念行事として、恩師や学校の写真をまとめたスライドショーの上映などが行われた。

式典であいさつする中川市長

直江津東中出身で、新潟市の大学に通う女子学生(20)は、「久しぶりに皆に会えてうれしい。母の振袖を着られて(気持ちが)上がる。将来は医療従事者になるので、責任感を持って世の中のために行動できる大人になりたい」と話していた。