観桜会ムード高まる 上越市の高田城址公園でぼんぼり設置開始

「第98回高田城址公園観桜会」(2023年3月29日〜4月12日)の開幕まで2週間となった3月15日、会場を彩るぼんぼりの設置作業が始まった。鮮やかな桜色のぼんぼりが次々に設置され、春の一大イベントに向けて祭りのムードが高まっている。

高田城址公園で立ちぼんぼりを設置する作業員

今年の観桜会では、昨年まで新型コロナウイルス対策のため禁止されていた会場内での飲酒が4年ぶりに全面解禁され、飲食の人数や時間の制限も撤廃される。露店も、出店者の居住地を昨年は上越地域3市に限定していたのを県内全域に拡大。観桜会事務局の上越観光コンベンション協会によると、昨年から約15店増の55店が出店予定で、花見酒を楽しむコロナ禍前の風景が久しぶりに戻りそうだ。

園内では、先週から茶屋の設営などの準備が始まっている。会期中に点灯されるぼんぼりは、支柱の上に取り付ける「立ちぼんぼり」や、柱と柱の間につるす「つりぼんぼり」など計約3000個を設置する。昨年は開幕初日に強風で約2000個が破損し、修繕や新調の対応に追われた。

立ちぼんぼりは作業員5人で18日までに設置する予定

茶屋などの設営作業が進む園内

立ちぼんぼり500個の設置作業を管轄する業者の男性は「今年は強風被害がないことを祈っている。全国から多くの観光客が来るので楽しんでもらえるよう、一般の人も多いので周りに気を付けて作業したい」と話していた。

上越観光コンベンション協会の担当者は「食べ歩きや飲み歩きはご遠慮いただき、感染対策をして気持ちよく楽しんでもらえたら」と呼び掛けている。

日本気象協会の開花予想によると、同園の桜の開花は4月1日、満開は同5日と予想されている。

つぼみが膨らむ園内のソメイヨシノ(15日)

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