新潟県の上越市立水族博物館「うみがたり」は、バレンタインデーとホワイトデーにちなみ、「大切な人へ想いを伝える」をテーマにした多彩なイベントを実施している。2023年3月14日まで。
目玉企画は、同館大水槽の人気者であるコブダイが、ダイバーのスタッフが持つハート型ステッキを目がけてキスをする「ラブリーフィーディング」。会期中の土日曜、祝日と2月24日の各日午後1時から大水槽で行われる。同館によると、魚とダイバーによるパフォーマンスは珍しいという。
初披露となったイベント初日の1月28日、ダイバーの元に泳いで来たコブダイが赤と白のステッキにキスをし、ダイバーからハート型のイカの餌をもらうと、集まった家族連れらに笑顔があふれた。コブダイは視覚でステッキを認識し、赤や青など5色を見分けられることなどがスタッフから解説された。
柏崎市と長岡市から訪れた20代のカップルは「魚のショーは初めて見た。視覚で判断しているのは知らなかったので楽しかった」と話していた。
このほか、大水槽の2か所には会期中の毎日午前11時から午後4時30分まで、ハート型の餌かごが設置され、カワハギなどの口の突き出た魚たちがハートをつつく愛らしい様子が見られる。また、水中ドルフィンパフォーマンス「アートオブドルフィン」と、「舞鰯(マイワシ)シャイニリュージョン」は、会期中はラブソングにのせて行われる。
同館では「スタッフからうみがたりに暮らす生き物たちへの愛情を伝えられるイベントになっている。ぜひご覧いただけたら」と話している。