3年ぶり上越市消防出初式 地域を守る決意新たに

年始恒例の「上越市消防出初式」が2023年1月8日、新潟県上越市新光町1の上越文化会館で3年ぶりに開かれた。市消防団員ら約400人が参加し、功労者への表彰や消防車両パレードが行われ、地域防災を担う団員の士気を高めた。

そろいの法被を着た消防団員らが出席した「上越市消防出初式」

出初め式は新型コロナウイルスや大雪の影響で2年連続の中止となっていた。今年は感染症対策のため、参加人数を例年の約半数とし、恒例のはしご登りの披露は中止となった。

あいさつに立った市消防団の小川時雄団長は「自分たちの町は自分たちで守るという精神の下、市民から頼りにされる団員として一丸となって取り組んでいく」と決意を新たにした。

中川幹太市長は昨年10月の「全国消防操法大会」ポンプ車️の部で、上越方面隊第三分団が5位となったことに触れ、「上越市消防団の名を全国にとどろかせる成果を上げたことは大変誇らしい。引き続き人を守り、地域を守るという強い意志の下、地域防災の要として努力してほしい」と訓示した。

中川市長から代表で表彰状を受け取る消防団員

表彰では、長年にわたり活躍した団員246人に感謝状や功績章、勤続章が、大会で好成績を収めた上越方面隊第三分団に消防団長特別表彰がそれぞれ贈られた。

式典後は消防車やはしご車、ポンプ車など総勢28台によるパレードが行われた。謙信公大橋からかに池交差点までの約1.7kmを連なって走り、市長らが観閲したほか、集まった市民らが沿道で写真を撮るなどして見守った。父親が消防団員で毎回見に来ているという市立諏訪小5年の男子児童(11)は「消防団が好きで、見ていて楽しい。将来自分も入りたい」と話していた。

上越観光物産センター前で消防車両パレードを観閲した中川市長ら