高校生が構成や展示に挑戦した企画展「かわいい美術」 小林古径記念美術館で4日から

高校生が主体となって作り上げる企画展「かわいい美術」が2023年1月4日から、新潟県上越市本城町の小林古径記念美術館で始まる。昨年末には展示作業が行なわれ、生徒たちは自身が選んだ作品を緊張した面持ちで飾り、来場者を迎える準備をした。

ガラスケース内に陶器を並べる高校生

学芸員の仕事を体験する中で、若い世代に美術館や美術作品に触れ親しんでもらおうと、同館が初めて実施した「高校生キュレータープロジェクト」の一環。市内の高校生10人が参加し、プロジェクトの集大成となる企画展に向け、8月から作品選定や展示構成などに取り組んだ。

飾るのは同館の所蔵品から高校生が「かわいい」という視点で選んだ絵画、彫刻、工芸品など46点。愛らしさや奇麗、おしゃれなどさまざまな意味を含み使われる「かわいい」を三つのジャンルに分け、3部構成にした。

グループで協力して行った展示作業

展示は学芸員から注意点など指導を受けた後、グループごとに分かれて挑戦。緊張感漂う中、慎重に作品を手にし、絵画はワイヤーや針金を使って壁に飾り、皿などの陶器は来場者の動線も考えながらガラスケースに並べていった。最後に作品の感想などを書いた直筆の紹介文を添えて、作業を完了した。

作品に直筆の紹介文も添えた

上越総合技術高校3年で美術部員の女子生徒(18)は、体験した学芸員の仕事に「想像以上に仕事量が多く、特に他の人にも伝わりやすい解説を書くのが難しかった」。展示を終え「収蔵庫に置かれている時と比べて、展示されると品や特別感が出て良かった。紹介文と合わせて作品の細部まで見てほしい」と話していた。

会期は3月12日まで。1月28日の午後1時30分からは、プロジェクトに参加した高校生による作品解説もある。

企画展のちらし

入館料は一般510円。今回の企画展に限り、市内の高校生と市内在住の18歳以下は、年齢が分かる証明書の提示で無料となる。時間は午前10時〜午後4時。休館日は月曜と祝日の翌日。月曜が祝日の場合はその翌日。

小林古径記念美術館ホームページ