上越市で「二十歳を祝うつどい」初開催 1282人出席 コロナ禍で7か月延期

20歳を迎えた新成人の門出を祝う新潟県上越市の「二十歳を祝うつどい」が2022年11月19日、同市下門前のリージョンプラザ上越インドアスタジアムで開かれた。民法改正による成人年齢の18歳への引き下げに伴い、これまでと同じ20歳を対象に「成人式」から名称変更して初めての開催。当初は4月2日に予定されていたが、コロナ禍で約7か月延期されていた。

記念撮影する新成人

本年度の対象者は2001年4月2日から2002年4月1日までに生まれた2090人。約6割に当たる1282人が出席し、昨年より100人ほど多かった。昨年と同様に密集を避けるため、出身中学校ごとに入り口を1階と2階の2か所に分けたほか、会場への入場は新成人のみとした。

2階席も使って行われた「二十歳を祝うつどい」

式典では中川幹太市長が「上越市は何もないと言われるが魅力の宝庫。勉強や仕事に追われる中で時には立ち止まり、ふるさとを見渡したり思い出したりしてほしい」と語りかけ、「新しい時代の扉を開く鍵は皆さんの若さあふれるエネルギーや柔軟な行動力、困難を打ち破る突破力だ」とエールを送った。

新成人の代表2人がスピーチし、五十嵐龍輝さん(21・頸城中出身)は「人との関わりを大切にし、誰かの支えになれる社会人となれるよう精進していく」、小島凌さん(21・直江津東中出身)は「自分を客観視し現状を知ることで、向上心とチャレンジ精神を持つ進化しつづける大人になりたい」と決意を述べた。

代表スピーチをした五十嵐さん(左)と小島さん

教員か一般企業への就職に向け活動中という、中郷中出身で日本体育大学3年の陸川明日香さん(21)は「関東の大学に進学しなかなか地元の友達にも会えなかったので、出席できてうれしい。自分で決めて進んだ道で、やりたい仕事を見つけていきたい」と笑顔で夢を語った。