大迫力のユタラプトル骨格標本など間近で 上越科学館「恐竜展」28日まで

夏休み期間に合わせ、新潟県上越市下門前の上越科学館で2022年8月28日まで、特別展「恐竜展」が開かれている。力強く迫力あるフォルムが人気の肉食恐竜「ユタラプトル」の骨格標本など22点が並ぶ。

展示の目玉「ユタラプトル」の全身骨格標本

夏休み中の児童生徒をはじめ、家族そろって楽しめる展示をと、人気の高い恐竜展を企画。同館では6年ぶりの開催となる。

会場は1階のエントランスロビーで、入り口を抜けると大迫力の骨格標本がお出迎え。肉食、植物食を合わせた6体のほか、恐竜の卵やアンモナイトの実物化石なども間近で観察できる。

恐竜の卵の実物化石なども並ぶ

中でも今回の目玉は約1億4千万年前の白亜紀前期に生息していた獣脚類のユタラプトルの全身骨格で、全長4.5m、高さ2m。近年発見された化石の最新研究に基づいてつくられたもので、今回初展示となる。肉食恐竜らしい鋭い歯や爪が特徴で、大腿骨の太さからも力強さがうかがえる。

鋭い爪や太い大腿骨が見どころのユタラプトル

このほか実際に発見された部分だけを基につくられたガリミムスのレプリカや、鎧に覆われたサイカニア、肉食のベロキラプトルと植物食のプロトケラトプスが絡み合って戦っている様子の「格闘化石」などがあり、解説パネルでその特徴や生態などについても知ることができる。

ガリミムスのレプリカ

サイカニアの全身(左)とタルボサウルスの頭骨

家族で訪れていた市立有田小学校3年生の男子児童(8)は、ユタラプトルの標本がお気に入りと話し、「爪が鋭くてかっこいい」と笑顔を見せた。

永井克行館長(65)は「見た目のかっこよさはもちろん、骨の太さや大きさから力の強さや、どのように体が進化していったかなども考えながら見て楽しんでほしい」と話している。

期間中は開館時間を1時間延長し、午前9時から午後6時まで。今月は無休。入館料は小中学生400円、高校生以上800円、65歳以上600円となる。問い合わせは025-544-3939

・上越科学館 https://jscience.jp/