イーバイクでエコに自然を満喫 妙高市「エコモビリティ」実証事業 妙高高原地区で開始

新潟県妙高市は電動アシスト付き自転車「E-Bike(イーバイク)」を活用した環境にやさしい移動方法「エコモビリティ」の実証事業を、2022年8月1日から同市の妙高高原地区で行っている。点在する観光地に貸し出しを行うサイクルポートを設置し、訪れた人が自然を感じながら周遊を楽しめる仕掛けだ。

1日のオープニングセレモにーで行われたテープカット

運用実証は国から選定された「自治体SDGsモデル事業」の一環で、脱炭素化などを目的に実施。一般社団法人妙高ツーリズムマネジメントが11月30日までの期間中、利用者層のほか、区間や時間帯のニーズなどを検証し、本格的な導入につなげる。

イーバイクはスポーツタイプをベースとした電動アシスト付き自転車で、坂道や長距離でも疲労を軽減し、スピード感のある軽快な走りが楽しめる。1回の充電で最大70km、300分の走行が可能。利用はスマートフォンの無料アプリ「HELLO CYCLING」をダウンロードすると、予約から返却、支払いまでできる。

設置場所にある看板からその場でアプリのダウンロードも可能

設置は市テレワーク研修交流施設「MYOKO BASE CAMP」(関川)に10台、妙高高原観光案内所(田口)、妙高高原スカイケーブル乗り場(田切)、赤倉インフォメーションセンター(赤倉)にそれぞれ5台ずつの計25台。スポーツタイプと荷物かごが付いたシティーサイクルタイプ、子ども用の3種類がある。

左からシティーサイクルタイプ、スポーツタイプ、子供も乗れるシティーサイクルタイプ

1日には市テレワーク研修交流施設でオープニングセレモニーが開かれ、市関係者やメディア向けの試乗会も行われた。体験した人からは「漕ぎ出しが早い」「重さを感じないほど軽い」など驚きの声が上がっていた。

試乗を楽しむ関係者ら

同法人の関原一義事務局長は「景観を楽しむなら、自然を五感で感じられる自転車で移動してもらうと見え方が違うと思う。今後は湯巡りツアーなどのアクティビティーも企画していきたい」と話した。

利用時間は午前8時〜午後8時。料金は30分130円で、以降15分ごとに100円。12時間までは最大料金1800円。各設置場所の営業時間内ではヘルメットやリュックの貸し出しも無料で行う。問い合わせは市テレワーク研修交流施設0255-70-2195

・HELLO CYCLING https://www.hellocycling.jp/