上越地域の海、里、山を満喫 SEA TO SUMMIT 初開催

アウトドア用品メーカー「モンベル」が全国各地で各自治体と共に開催する環境スポーツイベント「SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット)」が2022年7月16、17の2日間、新潟県上越地域3市で初めて開かれている。17日は全国から集まった参加者がカヤックや自転車などで3市を巡り、自然を満喫した。

能生海岸の弁天岩付近をカヤックなどで通過する参加者

海から里、山頂までのコースを、カヤック、自転車、徒歩(登山)で進み、自然を体感しながら自然について考える同イベント。2009年に鳥取県で初開催されて以降、年々規模を広げ、毎年各地で行われてきた。

新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった今年は、全国11か所で実施予定。初開催となる「糸魚川・上越・妙高大会」は、能生海水浴場〜筒石港南公園の海上約6kmをカヤック、筒石港南公園〜ロッテアライリゾートの約51kmを自転車、観光ゴンドラ山頂駅〜大毛無山山頂の約4kmを徒歩で進む総距離約61km、標高差1429mのコースだ。1人または5人以下のチームでの出場が可能で、県内在住者46人を含む109人61組、21歳から71歳までがエントリーした。

16日は上越市下門前のリージョンプラザ上越で環境シンポジウムが開かれ、糸魚川市のフォッサマグナミュージアムの竹之内耕館長による講演が行われた。17日午前6時、スタート地点に集まった参加者は、モンベル創業者の辰野勇会長の掛け声で「エイエイオー」と気合を注入。タイムレースではないため、笑顔あふれる和やかな雰囲気の中、順次カヤックで海岸を出発していった。

カヤックゴール地点の筒石港を目指す

名古屋市から参加した40代会社員の夫妻はカヤックを終え、「景色や空気が気持ちいい。最初だけ波があり流されたけれど、スムーズにいけた。(シートゥーサミットは)毎年2、3回参加している。完走を目指して景色を楽しみたい」と意気込んだ。

辰野会長もカヤックに参加。糸魚川の海は初めてといい、「うねりが70〜80cmあったが、ちょうどいいくらいだった。海から見る里の景色がよかった。競争じゃないので楽しんで交流し、笑顔になってもらいたい」と話していた。

筒石港で自転車に乗り換え出発

上越市東雲町1の関川沿いを自転車で快走