新潟県妙高市のいもり池周辺で、ミズバショウが見頃を迎えている。2022年5月3日は新型コロナウイルスの影響で2年連続中止していた、妙高に春の訪れを告げる「艸原祭(そうげんさい)」が3年ぶりに開かれる。
ミズバショウの群生地で知られるいもり池は、周辺の湿地帯に約10万株が自生しているとされている。ミズバショウの花びらのように見える白い部分は、「苞(ほう)」と呼ばれる葉の一種で、花は苞に包まれた黄緑色の部分だ。
建て替えで4月1日にグランドオープンした池のほとりに立つ妙高高原ビジターセンターによると、今年は早い場所では4月中旬から白い苞が見られるようになり、ゴールデンウィークに入って見頃を迎えた。白い衣をまとったようなかれんな花が、標高750mのいもり池に遅い春の訪れを告げている。水辺に広がる白と緑のコントラストも鮮やかだ。
天候に恵まれた4月30日は、県外からの観光客も多く訪れ、池の周囲を巡る約500mの遊歩道などから湿地に広がるミズバショウの群生を眺めていた。
同センターのスタッフの天野好人さん(59)は「ゴールデンウィーク前に終わってしまう年もあるが、今年は雪が多かったのでちょうど見頃を迎えた。ぜひ、ご覧いただきたい」と話していた。場所によっては5月中旬ぐらいまで楽しめるという。
3年ぶりに開催される「第45回艸原祭」は、スキーゲレンデの茅場に大きな「艸」の火文字が浮かび上がる。火入れは3日午後7時からで、花火の打ち上げのほか、今年新たにスカイランタンも打ち上げる。当日午後3時から一部交通規制あり。また3日午前11時からと4、5日の午前10時からは、池の平温泉イベント広場でキッチンカーによる飲食の提供やアウトドアグッズの展示なども行われる。
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