国民に一律1人10万円を給付する新型コロナウイルスの経済対策「特別定額給付金」で、新潟県上越市は2020年6月18日までに対象となる7万6160世帯のうち96.0%に当たる7万3097世帯への振り込みを終えた。同規模自治体の中では高い給付率で、同市は申請ピーク時に職員150人態勢で事務作業を行ったことが奏功したとしている。
同市では、5月21日からオンライン申請の振り込みをスタート。28日に郵送申請の初回振り込みを行った時点で、市民の約8割が給付金を手にした。市によると、一定規模の自治体の中では支給が進んでいるとして、総務省から事務作業の方法についての照会も受けたという。
同市定額給付金事務室の星野悟史参事は、「申請のピーク時に150人態勢で事務作業にあたったことが大きい」と話す。
申請書類の郵送が始まった翌日の5月15日から受け付けを始め、18〜24日の1週間は各課から動員された職員150人が総合体育館や市役所木田庁舎、三和区総合事務所の3か所に分かれて連日、書類の確認や振り込み手続きなどを行った。ピークの19日には1日で1万7107件を処理した。
給付が進む一方、申請書の発送から1か月が過ぎた6月14日時点で、残る未申請の世帯は2440世帯。市では今後の申請状況によっては、再度の申請書の郵送なども検討することにしている。同市の申請の締め切りは8月14日。
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