上越市が小中学生、保育園児ら全員に布マスク配布 地元業者に製造依頼

新潟県上越市は2020年4月14日、市内の保育園や幼稚園に通う園児や小中学生、教職員全員に市独自に布マスクを1人1枚配布すると発表した。地元業者3社が製造し、4月24日以降順次、配布する。

同市ではマスク不足が解消されない中、6日に小中学校が再開。市教育委員会によると、保護者にマスクの手作りを呼び掛けてきたが、学校運営でマスクが必要なことから独自に配布することにした。

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布マスクを配布するのは、公立私立問わず市内の保育園、幼稚園67園と、小学校53校、中学校26校の園児、児童生徒と教職員。市立の学校などに限らず、市内にある県立中等教育学校や特別支援学校、上越教育大の付属小中学校などにも配布する。1人1枚で合計2万2000枚。保育園の保育士には厚生労働省から配布されているため除く。費用は約720万円で、本年度の予備費で対応する。

サイズは、中学生・教職員用、小学生用、幼児用の3種類あり、市の要請を受けた上越市の吉田バテンレース(東本町2)、田辺縫製(下荒浜)、糸魚川市の美装いがらし(中宿)の3社が製造。すでに先週から製造作業を行っている。

市学校教育課の担当者は「学校再開にあたり、マスクが手に入らないという保護者の声が寄せられていた。政府からのマスク配布の時期が不明なため、独自に配布することにした」と話している。