新潟県は2021年2月24日、上越市内に住む20代の男女8人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。県によると、8人は全員同市仲町のクラブの従業員で、23日に感染が発表された20代飲食店従業員女性の濃厚接触者。2日間で16人の陽性者が出たことを受け、クラスター(感染者集団)の可能性があることから同市は24日、対策本部会議を開いた。
24日に感染が発表されたのは、20代女性7人と20代男性1人。発熱やせき、味覚障害などの症状があるのは4人、残りの4人は無症状で、全員入院予定だという。
県によると、同店は従業員の感染を公表し、保健所の指示で店内の消毒や利用客へのPCR検査などを実施しており、今月16日から22日までに店を利用した人は、症状の有無にかかわらず保健所に連絡するよう呼び掛けている。
市の対策本部会議では、飲食店に対し、改めて感染対策を徹底するよう呼び掛けることなどを確認。利用客や従業員の安全を守るための具体的な取り組みを示した外食業界のガイドラインをちらしにまとめ、飲食店組合を通すなどして各店に配布するとした。
村山秀幸市長は「接待を伴う飲食店での集団的な感染確認ということで、ここで感染を封じ込められれば新たな発生を阻止できるので、店に通われた方は積極的にPCR検査を受けていただきたい。これから歓送迎会の時期を迎えるが、飲食店等の皆さんには、業種ごとに決められたガイドラインを改めて確認していただきたい」と話した。
また、市民に対しては「マスクの着用や手洗い、3密を避けるなど、新しい生活様式をこれからも実践するようお願いしたい」と呼び掛けた。