上越市職員が飲食店に時短営業を呼び掛け 店側「我慢、我慢でみんな限界」

新型コロナウイルスの県の特別警報が県内全域に拡大され2021年9月3日から酒類を提供する飲食店などへの時短要請が始まった。上越市では前日の2日夜、市の職員が市内の飲食店を訪問して協力を呼び掛けた。

市内の飲食店約1300店を、職員約150人が分担して回った。店では午後7時までの酒類の提供(県認証店は同8時まで)と午後8時までの営業時間短縮(県認証店は午後9時まで)、16日までの14日間で35〜280万円の協力金の支給要件などについて、ちらしを配って説明した。

時短要請について飲食店に説明する上越市職員
時短要請周知①

同市西本町4の老舗のスナック「club窓」は、客の来店が午後9時以降に多いことから、時短要請中は休業する。同店では8月上旬に客足が持ち直していたところ、お盆後に市内で感染者が急増して以降、ぱったりと来なくなったという。

経営者の高島幸生さん(75)は「時短要請は急な話で、混乱している店もあるのでは。我慢、我慢で、みんな限界が来ている。1日も早く収束して元のように営業できるようになってほしい」と話した。

市産業政策課の五十嵐裕課長は「時短要請や協力金について文書も郵送したが、まだ届いていない飲食店もあり、急きょ、職員で回った。コールセンターも開設するので、問い合わせてほしい」と話した。市の事業者経営支援金や、飲食関連事業者に対する県の支援金などの支援制度の周知も図っていくという。

市のコールセンターは、時短要請や事業者への協力金に関する問い合わせに応じる。番号は025-522-6233。平日の午前9時から午後5時まで。