上越教育大学芸術系コース「美術」の卒業・修了研究展が2024年2月14日まで、新潟県上越市本町5のあすとぴあ高田5階ミュゼ雪小町で開かれている。卒業、修了を間近に控えた美術コースの学生による学びの成果を一堂に展示する。入場無料。
1985年から開催している恒例の展示会で、今年で40回目を迎えた。学部生3人と院生1人が出展する。
研究概要のパネルや、それに基づく美術作品など計53点が展示されている。大学の合唱団や家族らをモデルに「その人らしさ」を塑像で表現したり、発達障害を表すマークを名称や特性などからデザインしたりと、研究の着眼点はさまざま。院生による学校実習の成果報告では、中学校美術における彫刻刀などの刃物の使用実態についてなど、実習で取り組んだ研究課題をまとめたパネルや児童の作品などを展示した。
富山県出身の学部4年生(22)は、実家で離れて暮らす猫を身近に感じたいと、愛猫の彫刻を制作。「共に暮らす猫」をテーマに、体を丸めたり後ろ足で耳をかいたりと自由気ままな姿を捉え、自宅感漂う敷物やクッションの上に展示した。高島さんは「本物の猫に近づけるよう耳の付け方を変えて立体感を出したりポーズを考えたりした。猫が近くにいる感覚を感じてもらえたら」と話していた。
午前10時から午後6時まで。最終日は午後3時まで。10日午後2〜3時には学生が1人ずつ解説するギャラリートークが行われる。