太古の歴史詰まった「鉱物展」 上越科学館で1月28日まで 発掘体験も好評

新潟県上越市下門前の上越科学館は2024年1月28日まで、ミニ特別展「世界の鉱物展」を開いている。世界各地で産出されたダイヤモンドやルビーの原石など47種類を展示するほか、毎週日曜には天然石を掘り出すワークショップも開催する。

紫水晶など47種が並ぶ鉱物展

同館ではこの時期、化石展を行うことが多いが、趣向を変えて初めて鉱物展を開いた。会場には、約50cm四方の紫水晶(アメジスト)や、宝石で知られるルビーやエメラルド、クジャクの羽の模様に似た孔雀石(くじゃくいし)などを展示。ダイヤモンドは原石とカットされたものが並び、輝きの違いが見れるほか、ブラックライトを当てて蛍石が光るのを確認できる展示もある。

多彩な形や色の鉱物が並ぶ

蛍石はブラックライトを当てて光るさまを確認できる

永井克行館長は「鉱物は化石よりもっと長い、億年単位の年月をかけて出来たもの。太古の歴史が詰まっている」と魅力を語った。

開館時間は午前9時〜午後5時。月曜休館。鑑賞には入館料が必要。

発掘体験ワークショップも人気

日曜限定のワークショップでは、人工岩を砕いて本物の天然石を取り出す発掘体験ができる。初日の7日は、開館から30分で全2回の申し込みが埋まり、急きょ3回目の開催が決まる盛況ぶりで、多くの子供連れが参加した。

岩をドライバーと木づちで砕く参加者(1月7日)

子供たちは岩にドライバーを当て、木づちでドライバーを叩きながら少しずつ岩を砕き、ローズクォーツやオニキスなどの天然石を取り出していった。市立小学校3年の女子児童(9)は「難しかったけれど、同じ所を何回も叩くと割りやすかった。(天然石は)奇麗。部屋に飾りたい」と笑顔を見せた。

ワークショップは会期中の日曜午後1時からと同2時からの各日2回制。参加費300円。定員は各回12人で、申し込みは当日同館受付で先着順に受け付ける。

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