安保法案反対の静かなデモをタイムラプス動画で 上越市内今後の動きも

新潟県上越市の「上越九条の会」のメンバーらが2015年7月9日、安全保障関連法案反対の横断幕などを手に街頭でただ静かに立つ「スタンディング」を山麓線の春日山交差点で行った。9の付く日に実施しており、この日は10人余りが参加した。

上越九条の会による「スタンディング」(2015年7月9日朝)

同会では、今年5月下旬から、9の付く日の朝、山麓線春日山交差点の四隅に立ち「戦争立法NO」、「若者を戦場に送るな」、「アベ政治を許さない」などと書いた横断幕や紙などを手に、通勤する市民に静かに訴えかける運動を続けている。毎回10人余りが参加している。

同会によると、スタンディングを行っている午前7時30分から同8時15分までの45分間で、2000台以上の車が通過する。多くは通勤する自家用車で、交差点を通り過ぎる時間は2、3秒。同会では「ほぼ一瞬なのでマイクや拡声器で訴えても伝わらない。だから、こうして横断幕などで訴えている」と話す。

同会事務局の関口稔さん(70)は「どんなことを言ったって安保関連法案は憲法違反。とにかくじっとしていられなくてこの運動を始めた」と話した。この日参加した女性は「たとえささやかなことでも何かしたいと思い参加している。誰でもできるので、この運動が広がってほしい」と話していた。同会では今後も、「スタンディング」を続ける。


このほか、安保法案をめぐる上越市内の動きをまとめた。

新潟県弁護士会が7月13日に一斉行動

新潟県弁護士会は7月13日、新潟、長岡、上越、三条で「安保法制関連法案に反対する県内一斉街頭宣伝行動」を行う。

上越市では大手町交差点(高田郵便局前)で午前8時から約1時間、法案についてのシール投票・署名活動などを行う。上越地域の弁護士10人以上が参加する予定。

7月18日には「上越レッドアクション」

赤いTシャツやハンカチなどを身に付けて、安保関連法案反対のアピール活動を行う「上越レッドアクション」が7月18日午前10時に同市富岡の蟹池公園、同10時30分に市民プラザ前で行われる。

上越の女性たちによる実行委員会が企画した。法案への思いを書いた紙などを手に「スタンディング」を行う。実行委では多くの市民の参加を呼び掛けている。

上越中央法律事務所の田中淳哉弁護士が解説漫画「教えて!アンポンタン!」

上越中央法律事務所(上越市木田2)の田中淳哉弁護士が安保関連法案について解説する漫画「教えて!アンポンタン!」を作った。子供3人が法案についてやりとりする内容で、事務所のサイト(http://j-c-law.com/mangaanpontan1/)で公開されている。