電気点検装い現金盗む 上越市内の高齢者宅で「訪問盗」相次ぐ

上越警察署によると、新潟県上越市内で2022年11月9日午後1時30分から同2時頃までの間、電気点検を装って一般家庭を訪問し、家人の隙を見て現金を盗む「訪問盗」が2件発生したと発表した。

同署によると、被害に遭ったのはいずれも65歳以上で、一人暮らしの女性。女性宅を訪れたのは作業着を着た男1人で、「電気の点検に来ました」と言い、家に入ってきたという。男は「ブレーカーを操作するので、電気が付くか確認してきてほしい」と話し、女性が目を離した隙に現金を盗んだとみられる。男が帰った後に犯行に気付き、110番通報した。東北電力によると、男は東北電力をかたり、訪問したという。

同署は同一犯の可能性があるとみて捜査を進めており、被害に遭わないよう、社員証や身分証の提示を求めて不用意に家に入れない、在宅時も戸締まりをする、現金や財布などは目立つところに置かないなど、注意を呼び掛けている。

また東北電力は、「電気の調査や工事で住宅に立ち入る場合は、必ず身分証明書を提示し、社名が入った制服を着ているので確認してほしい。事前の連絡なしに訪問することはない」と注意喚起している。