新潟県警上越警察署は2018年12月28日、上越市内に住む70歳代の女性が、現金計約3989万円をだまし取られる特殊詐欺(架空請求)被害にあったと発表した。同署によると、今年、管内で届け出を受理した特殊詐欺の被害額としては最も高いという。
同署によると、9月上旬頃、被害女性宅に商社を名乗る男から「上越市に建設される介護施設の入居権がある。入居希望がなければ譲って」などと電話があった。女性が承諾したところ、数日後に同じ男から「入居権を譲渡したことは金融商品取引法に違反する。供託金として319万円必要。あとで返金される」などと電話で言われ、女性は自宅に来た若い男に319万円を渡したという。その後も、11月上旬までに十数回、現金を渡し、計約3989万円をだまし取られたという。
今月にも商社を名乗る男から電話があり、女性は不審に思い息子に相談。同署は28日に被害届を受理し、特殊詐欺(架空請求)事件として調べを進める。