上杉謙信役にふさわしいのは誰? 謙信公祭はどうあるべきか

今年8月26、27日に開催される第92回謙信公祭に出演する上杉謙信役がこのほど、上越観光コンベンション協会の田中弘邦会長(90)に決まった。謙信役決定を伝えた上越タウンジャーナルの記事には、Facebook上で多数のコメントが付き、この人選が市民の間で議論を呼んでいる。

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GACKTさんが7回出演

戦国武将上杉謙信の遺徳をたたえる謙信公祭の謙信役は2007年から2015年までにミュージシャンのGACKT(ガクト)さんが合計7回務め、毎回20万人を超える入り込みを記録する一大観光イベントとなっていた。しかし昨年から、原点に帰り住民主体の地元の祭にすると方向転換し、昨年の謙信役は村山秀幸市長が務めた。

今年は大御所田中会長に決定

謙信公祭を主催する謙信公祭協賛会は今月の総会で、今年の謙信役を田中会長に決めた。田中会長は昨年まで19年間にわたり上越商工会議所会頭を務めた上越政財界の大御所で、謙信公祭を主催する謙信公祭協賛会の会長でもある。

疑問呈するコメント多数

上越の観光を俯瞰する立場として上越観光コンベンション協会長を選んだということだが、この人選に不満が渦巻いている。

上越タウンジャーナルのFacebookページには、「謙信公は49で死んだはずなのに…」「地域活性化を目指すならGACKTさんでしょ」「地元の若者の方がまだいい」「適任だと思う人らを疑う」という声のほか、「何でもかんでも芸能人連れて来いってあり得ない。ヤッパリ地元の方がやるのが一番」「だいぶご高齢のようだけど、大丈夫なのかしら」などさまざまなコメントが付いているが、今回の人選に疑問を呈する意見が多数を占めている。

謙信公祭の謙信役はどうあるべきだろうか

過去20年間、芸能人以外の謙信役は、市長や市議会議長、上杉家の子孫、市内企業や団体の代表などが務めていて、今年出演する田中さんは2000年にも出演している。また、一般公募で市民や県外の大学院生などが務めたこともある。

Facebookのコメントにもあるように広く公募やオーディションを行うという方法のほか、県上越地域振興局などが官民挙げて観光への活用に取り組んでいる東村アキコさんによる人気歴史漫画「雪花の虎」にちなんだ女謙信はどうだろうか。また上越市の観光ピーアールを行っている「越後上越上杉おもてなし武将隊」の謙信が務めるというのも選択肢のひとつになるだろう。

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