原発再稼働などについて上越市議選立候補者へ公開質問 結果をネットで公表

脱原発を訴える市民団体「つなげよう脱原発の輪 上越の会」(植木史将代表)は、2020年4月26日投開票の上越市議会議員選挙の立候補予定者36人に、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働などについて公開質問し、結果を発表した。会のホームページで、回答した23人分を見ることができる。

2012年に設立された同会は、これまで各種選挙時に公開質問を実施しており、上越市議選では今回が3回目となった。

郵送や手渡しで2020年3月に質問状を配り、36人中23人から回答があった。回答率は63.9%。植木代表は、無回答者からも回答できない旨の連絡が3人からあったとした上で、「色々な考えがあると思うが、市民にとって大事な問題にもかかわらず、回答をいただけなかった候補者が13名いたことは大変残念」と話した。

記者会見で公開質問の結果を発表する植木代表(中央)ら会事務局のメンバー
20200414脱原発公開質問

柏崎刈羽原発の再稼働については、賛成が2人にとどまり、「安全性が確立されていない」などの理由で反対が14人。県の「三つの検証結果」が出ていないなどとして、無選択と「わからない」が計7人だった。

このほか、柏崎刈羽原発の廃炉や、上越市に核のゴミの地層処分場を作ることへの賛否など全5点を質問している。

植木代表は「危険な放射能は(原発が)稼働していなくてもあることを、議員になる方にも市民にも目を向けてほしい。公開した回答と質問について有権者の皆さんに考えていただきたい」と話している。