上越市の佐渡汽船へ支援金は3月上旬に みちのりHDの子会社化で

債務超過に陥っている佐渡汽船が交通事業支援会社の「みちのりホールディングス」(本社東京都)の子会社となり経営再建を図ることを受け上越市は2022年2月9日、小木―直江津航路の存続に向けた支援金約2億1000万円を3月上旬にも佐渡汽船に支払うことを明らかにした。市議会文教経済常任委員会で議員に説明した。議員からは将来の航路の維持について「みちのりHDから直接説明を受けたい」との声が上がった。

佐渡汽船への約2億1000万円の支援時期が説明された市議会文教経済常任委員会 DSC_7988

支援金は、債務超過の解消に向けた第三者出資などを着実に進めるための材料として佐渡汽船が同市に求めたもので、昨年9月の補正予算の議決の際には「予算執行は佐渡汽船の経営状況を精査し、適切な時期に実施する」との付帯決議が付けられていた。

小田基史産業観光交流部長は「(小木―直江津航路の)利用促進をみちのりHDがどういう形で取り組んでいくのか確認した上で、一緒になってやっていくのはこれまでと同じ」と述べた。

議員からは「支援金を出すのであれば、航路の維持を担保するだけの説明を直接みちのりHDから聞きたい」との声が上がり、今後議会で検討する。

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