上越市の雪だるま財団が雪室食品の開発を格安で支援 新たなビジネスチャンスに

新潟県上越市安塚区の公益財団法人雪だるま財団(渡辺武敏理事長)は、雪室を活用した雪室食品の商品化に向けたアドバイスや貯蔵試験、分析などを低価格で行う「新型コロナウイルスに負けるな!商品開発応援キャンペーン」を実施している。新型コロナウイルスの影響で、多くの事業者が打撃を受ける中、新たなビジネスチャンスのきっかけにしてもらおうと、初めて企画した。2020年7月30日まで事業者を募集している。

雪だるま財団の雪室(上越市安塚区和田、同財団提供)
雪だるま財団雪室1

雪利用施設の技術や運営などで行政や団体、企業などを支援している同財団は、地酒やコーヒー豆、みそなどさまざまな雪室食品の開発を手掛けている。

キャンペーンは、雪室食品の開発に関する相談や助言、同財団が管理運営する安塚区和田の雪室での3か月程度の貯蔵試験、糖度や水分量など貯蔵後の食品の簡易分析といった、商品化に向けた一連の流れを8万円で行う。

雪だるま財団が開発をサポートした雪室食品(同財団提供)
雪だるま財団雪室2

同財団によると、雪室食品の開発費用は、食品の種類や貯蔵期間によって差があるため単純な比較は出来ないが、破格の価格設定という。貯蔵試験の期間を3か月とすることや分析項目を絞り簡易分析とすることで低価格を実現した。

同財団は6月1日に、東京農業大学と利雪技術を生かした農業や関連産業の活性化や人材育成などの包括連携協定を締結。貯蔵試験や分析、食味の検証などで、同大と連携して事業者をサポートするという。

同財団は「まずは雪室の効果を実感し、新しい商品づくりにチャレンジしてほしい」としている。問い合わせは025-592-3988

雪だるま財団 http://www.yukidaruma.or.jp/