上越公演目前、森山良子さんインタビュー

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シンガーソングライター森山良子さんのコンサートが2010年5月22日、上越文化会館で開かれます。上越公演を前に、森山良子さんに電話インタビューで、コンサートの聴きどころなどをうかがいました。=聞き手・川村=

↓インタビューの声(一部)=2分37秒=

Q)森山さんは1967年にデビューし、70年代のフォークソング全盛期は、いまでいうアイドル的存在といいますか、男どもによる四畳半フォーク全盛の中の一服の清涼剤でした。上越市でのコンサートは、調べた限りでは1991年、2005年に続いて5年ぶりのコンサートとなりますが、なにか上越市や新潟県についての印象などはありますか?

A)私は地酒が好きなものですから、新潟に行きますと、コンサートが終わったあとに、町を徘徊してずいぶん美味しい日本酒をいただきました。

Q)ふだんは日本酒党でしょうか。

A)相当好きですね。若いころからずっとツアーをしていて、地酒をいただくというのが、ミュージシャンもスタッフも、楽しみの一つになっています。

Q)新潟の食べ物はいかがですか。

A)お魚もお米もおいしいですし、そんなことばっかり言ってますけども。日本海で泳いだこともあるんですよ。かなり水が冷たかったですね。

Q)4月から始まったばかりの今回の「コンサートツアー2010~2011」のテーマは「ロマンティックな衝動」となっていますが、どんなコンサートになりますが。

A)「ロマンティックな衝動」というタイトルは、何となく最近忘れがちなロマンチックな感情を歌を通してもう一回掘り起こすというか、みんな若いころに恋をして恋愛をしたはずなのに、いまはそういう思いが薄れてきてしまっている。そこをもう一度かきたてようという意図がありまして、自分にとってもロマンチックな気分になれる選曲をしてみました。

Q)どんな曲を歌われるんですか

「この広い野原いっぱい」とか、昔から歌っている曲もありますけれども、私が学生時代、いつも先輩が歌っていて胸がキュンとしていたブラザース・フォーの「七つの水仙」というフォークソングだとか。新しいオリジナルでも、ちょっとロマンチックな気分のものも。それからこういう曲を歌うことはないと思っていたんですけども、生まれて初めて「愛の讃歌」を歌ってみたくて。

皆さんからのリクエストが多い半分芝居で半分歌の「30年を2時間半で…」や、「さとうきび畑」とか「涙そうそう」も聞いていただきます。まだレコーディングしていない曲ですが、われわれの世代はよく物忘れして「ほらほら、あの人誰だっけ」とか「ほら、あれ、あれ」と言うでしょ。私はすごく多いので、それを曲にした「Ale Ale Ale」という曲とか(笑)。

あとは若いころに好きだったバーブラ・ストライサンドの、いつか私も歌えるかなと思っていた「マイ・カラーリング・ブック」を、若手の荒川ヒロキさんに作ってもらった映像をバックに歌ったりとか。

オリジナルの「あなたが好き」という曲も入ります。

Q)全国ではどのくらいの公演をされるんですか。

A)たぶん、60~70公演ぐらいでしょうか。

Q)森山さんは今のお話でもそうですが、ジャズのCD 「THE JAZZ SINGER」 を出すなど、幅広い音楽活動をしておられます。いまもフォークシンガーと呼ばれることについてはどう思われますか。

A)カテゴライズするというのがあまり好きじゃないので、昔からフォークが好きでフォークを歌い始めたというより、歌が好きでたまたまそばにあったのがフォークだったという感じです。ジャズを叔父に習ったり、クラシックの先生の所に通ったりという学生時代を送ってきていましたので、「音楽をジャンル分けしないで」という気分がありますよね。

Q)森山さんはジャズをやっていた父母の影響も大きかったと思いますし、同様に息子の直太朗さんも歌手として地位を確立しました。才能もあるのでしょうが、音楽が日常にあるというような家庭環境が森山さんを育てたのでしょうか。

A)うちの場合は、とにかく音楽しかなかったので、逆にほかの社会生活があまり上手ではないなと自分では思います。小さい時から音楽に触れていたことは、自分の人生にはありがたかったかなと思います。

Q)今後のことをお聞きします。矢野顕子さんとのユニット「やもり」のアルバムが7月に発売だそうですね。「ただいまの歌」(日清製粉グループ110周年CMソング)聞きました。二人合わせて117歳とは思えないとっても可愛い歌声ですね。

A)ありがとうございます(笑)。オリジナル半分、カバーが半分で、おもしろいオリジナルがいっぱいできていますし、大人の部分と、まだ大人になりきれていない部分も込められていて、楽しかったり、声を合わせたり、励まし合ったりといういろんなタイプの曲が入ってますね。

「やもり」も1枚では終わらずに、ユニットは継続していくと思います。経験も長いですし、2人だと何でもできちゃうという強みがあるので、いろいろなことをやってみたいと思います。

Q)二人は声質が違うと思っていたんですが、ぴったりですね。

A)そうなんですね。別々に歌っていると全然別なのに、一緒に歌うと「あれっ、どっちがどっちなんだっけ」って。「これ私の声だっけ」とか、二人とも分からなくなるぐらいです。音域も同じだし、何でもすーっと前に進んでいくので、本当に楽しいですね。

Q)過去2回のコンサートはいずれも10月の公演でした。今回は春の新緑美しい上越で、変わらぬ美しい歌声を聞かせてください。ファンのかた、上越の方にメッセージがありましたら。

A)日ごろ疲れていらっしゃる方、落ち込んでいる方、元気な方も。それから恋愛に悩んでいる方、悩んでない方も(笑)。この「ロマンティックな衝動」を通して、皆さんと一緒に愛を考えたり、恋を感じたり、そんな自分の中にあるいろんなものを掘り起こしてみて、一緒に楽しんでいただければ最高だと思います。

会場でお待ちしていますので、ぜひみなさんお誘い合わせの上、いらしてください。


*上越市の上越文化会館で2010年5月22日に行われる「森山良子コンサートツアー2010~2011」は、午後4時30分開場、同5時開演。全席指定で、S席6500円、A席6000円、B席5500円。問い合わせは上越文化会館025-522-8800。