来春就航のカーフェリー船名「こがね丸」に決定 佐渡航路の過去と未来を繋ぐ船に

佐渡汽船は2022年11月18日、2023年春に小木ー直江津航路に3年ぶりに就航するカーフェリーの船名を「こがね丸」に決定したと発表した。同社が一般公募し、社内委員会でこのほど選考した。「こがね丸」の船名は同社の船舶で過去にも使われており、今回で4代目となる。

船名の一般公募は11月1〜10日、同社のLINE公式アカウントの「友達限定」で受け付けた。同社によると、1794件の応募があり、「こがね丸」の応募総数が類似の名称を含め、56件あったという。

船体デザインのイメージイラスト

船名の選考理由を、佐渡市民の悲願「佐渡島の金山」の世界遺産登録決定への思いと、佐渡を象徴する「朱鷺」が降り立つ稲穂の輝きを「こがね」という響きで表現したという。担当者は「由緒ある船名を用いることで、佐渡航路の過去と未来を繋ぐ船になって欲しいという思いも込められている。就航を楽しみにお待ちいただければ」と話している。

就航するカーフェリーは2001年建造で、全長約116m、2486総t。定員は約600人で中型バス35台と乗用車25台または乗用車150台を積み込める。9月に所有する愛媛県の宇和島運輸(本社八幡浜市)から佐渡汽船が8億7000万円で購入した。

なお、同社の初代こがね丸は1948〜1971年、2代目は1972〜1993年、3代目は1995〜2015年に運行していた。

関連記事