上越市の野口和広副市長が退任 12年在任 保倉川放水路計画などに道筋

2010年から12年間、上越市の副市長を務めた野口和広副市長(71)が2022年9月30日、任期満了を迎え退任した。市役所1階ロビーで大勢の職員に見送られ、市職員時代から約50年にわたり勤務した市役所を後にした。

退庁時のセレモニーで職員から花束を受け取る野口副市長

野口副市長は専修大学美唄農工短期大卒で、1971年に旧直江津市役所に入庁。農林水産課長、都市計画課長、農林水産部長などを歴任した。村山秀幸前市長が市長に就任した翌年の2010年10月1日から副市長に起用され、3期12年務めた。

同市の大規模プロジェクトの推進を担当し、保倉川放水路計画や北陸新幹線整備などでは、実直な人柄で住民や関係機関との交渉や調整に尽力し、事業の前進に道筋をつけ貢献した。

午前の記者会見で中川幹太市長は「難しい案件を乗り越え、今日の上越市の礎を築いてこられた。長年のご功績とご功労に、敬意と感謝を申し上げたい」と労った。

正午過ぎに行われた退庁時のセレモニーで、職員から花束を受け取った野口副市長は「皆さんに期待しています。大変ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

野口副市長の後任は理事の八木智学氏(58)。

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