新潟県上越市の高田城址公園の北堀に昨冬から居残っている1羽のオオハクチョウは、暑い夏を無事乗り越え元気に過ごしている。当初住み着いていた北堀のポンプ施設側から、対岸の県立上越総合技術高校グランド側に移動。2022年9月29日、ハスの間を泳いだり、岸に上がって草をついばんだりする姿が見られた。
ハクチョウは昨冬に飛来し、羽にけがをしたため飛び立てず、同公園の北堀に住み着いた。夏は堀一面をハスの葉が覆い尽くすため姿が見えなくなっていたが、秋を迎えハスが枯れ始めたため、姿を確認できるようになった。
堀にはまだハスの葉が茂っており泳ぐ姿は見えづらいが、長時間岸に上がって羽を休めたり、草をついばんだりしている。すっかり人に慣れたのか、遊歩道を中高生がランニングして通っても逃げようとしない。公園散策で通りかかった市民らは岸を歩くハクチョウに「生きていたんだね」と驚いていた。
上越市は公園管理のパトロールに合わせてハクチョウの観察を続けているという。例年上越市内には10月頃からシベリアからハクチョウが飛来する。仲間との再会が実現するかもしれない。