「妙高高原ビジターセンター」開館半年で来館者10万人 予想を上回るペース

新潟県妙高市関川のいもり池湖畔に立つ「妙高高原ビジターセンター」が2022年9月21日、開館から約半年で来館者10万人を達成した。当初の予想を上回るペースで、関係者は10月の紅葉シーズンでさらに増加すると見込んでいる。10万人目となった静岡市の美容師、秋山真由巳さん(61)に記念品が贈られた。

(左から)酒向所長、秋山さん、松井館長

同センターは老朽化した旧施設を建て替え、今年4月1日にグランドオープン。広々とした休憩スペースの大窓からは妙高山といもり池が一望できるほか、プロジェクションマッピングなどで妙高戸隠連山国立公園の自然を紹介する展示室やカフェ、アウトドアショップなどがある。

10万人目の秋山さんは、娘の育児のサポートで月の半分は妙高高原に滞在しており、この日はいもり池をウォーキングに訪れた。「突然のことで驚いたが非常に光栄。これまでに5、6回は来ている。窓からの景色が素晴らしいのと木の温もりが感じられる」と笑顔で話した。

紅葉シーズンも妙高山といもり池の景色が楽しめる休憩スペース(2021年10月撮影)

センターによると、開館から半年で当初の年間目標にしていた10万人を突破した。県内外の大人から子どもまで幅広い年齢層が訪れていて、野鳥や草花などの観察会やトレッキングといったイベントの参加者も増加。リピーターが多いのと、展示室の見学で館内での滞在時間が長いのが特徴という。

センターを設置した環境省中部地方環境事務所信越自然環境事務所の酒向貴子所長は、「(10万人達成は)妙高が持つ自然の素晴らしさが第一にある」と話した。

松井茂館長は「思ったより早く10万人を達成できありがたい。カフェや景色はもちろん、展示室で知識を吸収し、すぐそばで実際に自然を見られるのも魅力。紅葉シーズンも豊かな自然を楽しんでいただければ」と語った。

妙高高原ビジターセンター

▽妙高高原ビジターセンター https://myokovc.com/

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