新潟県上越市の浄興寺大門通りまちづくり協議会(新保敬儀会長)は2022年9月11日、親鸞聖人が創設した浄興寺(同市寺町2)の参道で通称「浄興寺大門通り」にある石柱の清掃した。高圧洗浄機やデッキブラシを使って汚れを落とし、同寺の山号「歓喜踊躍山(かんぎゆやくざん)」など石柱に彫られた文字をペンキで色付けした。
浄興寺大門通りは本町4から寺町2の同寺までの約500mで、同協議会は通り沿いの寺町2、仲町3、本町4で構成している。清掃は石柱の文字が長年の汚れで見えにくくなっていることから、初めて実施した。
石柱は寺町通りとの交差点の寺町2に2本、仲町3の料亭宇喜世前に1本、本町通りとの交差点の本町4に2本の計5本ある。高さは3m前後で、使用されている石材はそれぞれ違う。最も古いものは今から120年前の1902年(明治35年)に建立されるなど、いずれも約100年が経過している。「歓喜踊躍山浄興寺」や「宗祖廟」、親鸞聖人の諡(おくりな)の「見真大師御廟」などの文字が彫られている。
作業には各町内から協議会役員ら約20人が参加。高圧洗浄機で水をかけた後、洗剤と大小のブラシを使って石柱全体や文字の細い部分などを丁寧に磨くと、あっという間に泥や黒ずみなどの汚れが落ち、見違えるように奇麗になった。乾いた後は紺色の水性ペンキで文字を再び色付けし、見えにくかった文字がはっきりと読み取れるようになった。
新保会長は「これまで石柱の掃除は行われていなかった。大勢の方に協力してもらい、思ったより奇麗になりやってよかった。多くの人に浄興寺大門通りを知ってほしい」と話した。