国会議員秘書の土田竜吾氏が県議選に出馬表明 秋山三枝子県議引退し後継指名

来春に行われる新潟県議選上越市選挙区(定数5)に、同市の国会議員秘書、土田竜吾氏(34)が2022年9月4日、記者会見し立候補を表明した。同選挙区選出で無所属の秋山三枝子県議(71)が同席して2期目の今期限りでの引退を明らかにし、土田氏を後継指名した。

記者会見し県議選への立候補を表明する土田氏

土田氏は同市柿崎区出身で1988年生まれ。長野工業高等専門学校卒業。会社員を経て、2015年から同市東本町1の祖父の自宅だった町家を改装して青果店を営む一方、今年7月の参院選で落選した立憲民主党の森裕子前参議院議員の公設秘書を約6年間務めた。現在は同党で新潟6区選出の梅谷守衆議院議員の秘書を務めている。

記者会見で秋山県議は「県議会で40代、50代の若い政治家が行動力と未来志向で活躍する姿を魅力的に感じてきた。34歳の土田さんが、団塊世代とは違う経験と感性で県議会で活躍することを願っている」と話した。

出馬表明には今期限りで引退する秋山県議(左)も同席

土田氏は「若い世代の声をしっかりと政治の場に届けることは私の重い使命。秋山さんの貴重な女性県議の議席をバトンタッチすることは大変なプレッシャーだが、ジェンダー平等や市民の声を県政に届けていきたい」と決意を述べた。

キャッチフレーズは「誰もが自分らしく生きられる社会へ」。政策として、自殺対策や青果店経営の経験を生かした農林水産業の振興、県によるLGBTQパートナーシップ制度の創設、ジェンダー平等、起業支援などを挙げた。10月上旬に具体的な政策発表を予定している。

「参議院議員秘書として6年間、県内全域で活動し、広い県内は地域によって人柄や産業構造などが違う。新潟県全体としてのイメージはつかめたと思うので、県議会でも生かしていきたい」と語った。

土田氏は立憲民主党に所属しているが、県議選は無所属で出馬する。

上越市選挙区の現職は、引退表明した秋山氏のほか、楡井辰雄氏、斎京四郎氏、桜庭節子氏(いずれも自民党)、小山芳元氏(社民党)。小山氏は今期限りで引退し、上越市議の牧田正樹氏が後継として無所属で出馬予定。

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