米俵型の“御饌米もなか”で3年ぶりの直江津祇園祭を盛り上げ 

3年ぶりに開催される新潟県上越市直江津地区の「直江津祇園祭」(2022年7月26〜29日)を盛り上げようと、地元の三野屋菓子店(同市中央1)は祭りのフィナーレを飾る「御饌米(おせんまい)奉納」にちなみ、米俵を模したもなかを「御饌米」に名称変更し、期間限定パッケージで販売している。

直江津祗園祭に合わせて販売中のもなか「御饌米」

もなかは、“直江津”の文字が入る長さ約6cmの俵型の皮に、同店の看板商品「継続だんご」の白あんをほんのり塩味を利かせて詰めた。

もともと直江津の歴史をアピールする新名物として、今年3月に市民団体「まちおこし直江津」(佐藤和夫代表)が企画し、同店が製造。江戸時代の直江津は北前船で塩や茶、着物などが全国から運び込まれたほか、高田藩や幕府に納められた“御蔵米”を大阪や江戸に積み出す港でもあったことから、「御蔵米(おくらまい)」のネーミングで発売した。

御饌米奉納は、直江津地区19町内の若衆が米俵を担いで八坂神社の参道を駆け抜けて本殿に奉納する直江津祇園祭を締めくくる行事。今回、商品紹介のしおりには直江津在住のイラストレーター、ひぐちキミヨさんが描いた19町内のちょうちんや花火と屋台、御饌米奉納の作品を使い、“浜っ子”の熱気も伝えている。

三野屋菓子店代表社員の重原稔さん(50)は「北前船も直江津祇園祭もどちらも直江津の歴史文化の自慢のもの。3年ぶりに復活する祗園祭を盛り上げるお手伝いができれば」と話している。

御饌米パッケージは8月上旬まで(その後は応相談)。価格は1個152円。三野屋本店とエルマール店で販売している。

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