2022妙高市長選 市議会副議長の宮澤一照氏が出馬表明

新潟県妙高市の市議会副議長の宮澤一照氏(56)が2022年7月15日、任期満了に伴う妙高市長選(10月23日告示、同30日投開票)への立候補を表明した。次期市長選の出馬表明は、同市の前観光商工課長の城戸陽二氏(55)に続き2人目。

出馬を表明する宮澤一照氏(燕ハイランドロッジ)

宮澤氏は1965年12月生まれ。青山学院大法学部卒。東京の旅行会社に勤務していたが、父の英雄さんが妙高村長になったため、1994年に家業のホテルを継いだ。2003年に妙高村議会議員に当選。合併後は5期連続で当選を果たし、現在は市議会副議長を務めている。市議会では野党会派「妙高はね馬クラブ」に所属している。

代表取締役を務める関山のホテルで会見を開いた宮澤氏は「妙高市は2005年の合併時に約3万7000人以上あった人口が、現在は約3万500人。17年で約7300人減少している。過疎と不況に立ち向かって、経済を再生して人口を増やし、妙高市が勢いのある自治体に回復していく先頭に立ちたい」と決意を述べた。

人口増への施策としては、「IT企業を誘致したり、ニッチな企業を誘致したい。妙高市に移住して東京をセカンドハウスにするような働き方を宣伝していく必要がある。また、通年観光が必要で、海がある上越市と連携し、観光の圏域化をやっていけば交流人口が増える」と述べた。 

新井地区に約17億円をかけ建設する新図書館を核にした複合施設の建設について「経済が復活してから着工すべき。もう一度考え直し、オープンカフェのような木造平屋建てでもいいのではないか」と、延期や設計の見直しを求めた。子育てや高齢者への施策に充てるため、1期ごとに支給される約1500万円の市長退職金を辞退する考えも示した。

このほか、子育て世帯への住居家賃補助、保育園の完全無料化のほか、道の駅あらいの東側エリアの改革、遊休施設を改修し福祉施設などに活用することも挙げた。

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