2016年4月2日午後、新潟県上越、妙高両市で枯れ草火災が3件相次いだ。新潟地方気象台によると、この日の上越・高田の最高気温は22.4度。5月中旬並の気温を記録したほか、乾燥注意報が県内各地に発令されていた。
午後1時45分頃、妙高市長沢で棚田のあぜが燃える山火事が発生。約5000平方mを焼き、同3時9分に鎮火した。現場で作業をしていた70代男性が足に軽いやけどを負い、病院に搬送された。妙高警察署によると作業していた男性は田んぼで野焼きを行ったところ、火が燃え広がったという。近隣住民が火と煙を発見し、通報。駆けつけた消防により放水が行われ、鎮火した。現場から一番近い民家は約500mのところ。
正午過ぎには同市の矢代川近くの公園でバーベキューの火が芝生に燃え移る小規模の芝火災が発生。上越市板倉区でも同1時過ぎ、畑で野焼きをしていた際に火が燃え広がる枯れ草火災が発生した。
同気象台によると上越、妙高両市で空気の乾燥は4月3日まで続くとみられる。また、1日からは春季火災予防運動がスタートしている。関係機関は火の取り扱いに注意を呼びかけている。