新潟県妙高市両善寺のホテルアンドリゾート上越妙高(亀田修造社長)は2017年11月29日、来月16日にオープンする「ロッテアライリゾート」のホテルの客室や温泉、プール、レストラン、アクティビティなどの施設をマスコミ関係者に公開した。旧「ARAIマウンテン&スパ」が営業を停止して以来、スキー場としての営業は11年ぶりとなる。
ICカードによるゲートシステムを県内初導入
スキー場は、旧施設と同じく、大毛無山の斜面にゴンドラ1基、ペアリフト2基、クワッドリフト2基を稼働する。高低差951mを利用し、11コースを設ける。最長5.2kmのロングランが楽しめる。157haのゲレンデのうち、約70%の113haが非圧雪エリアで、パウダースノーを管理エリア内で楽しめる。ICカードによるゲートシステムを、県内のスキー場では初導入。従来のリフト券のように提示する必要がなく、ポケットなどに入れたままでゲートを通過できる。
客室は18タイプ、飲食店も充実
核になるホテルは、アライ、ロッジ、クラブ、ネストの4棟がある。2人用のスーペリアツインからプレジデンシャルスイートまで、18タイプの客室、計257室を用意した。クアドラブルというシングルベッド4つを備えた部屋もあり、多様なニーズに対応している。料金は2人1室3万円(税別)から。ホテルの予約はオーストラリア、シンガポール、香港などの海外からが30%を占めており、長期滞在の予約も多いという。
ホテル内の飲食店は和食レストラン、イタリアンレストラン。ベーカリーカフェ、ライブラリーカフェ、カラオケバーなどがある。一般のスキー客向けには、フードコートやレストラン、カフェが用意されている。
天然温泉を導入、リッチなプールも
「星空温泉」と名付けられた温泉は新たに掘ったもので、泉質は単純温泉。内湯、露天風呂、ジャグジー、打たせ湯、サウナなどの設備があり、日帰り利用も可能。併せて利用できるプールは、22mの室内用と11mの屋外用がある。料金は大人1300円で、宿泊者は無料。
エステ・健康施設の「スパ・マナ」にも温泉、室内プールがあり、フィットネスセンター、マッサージ、ビューティエステ、フィジオセラピー(理学療法)施設などがある。宿泊者以外でも利用できる。
楽しいアクティビティも充実
四季を通じて楽しめる施設も充実させた。山頂のゴンドラ駅舎から屋外に張った長さ1500mワイヤーを滑車で滑り降りるジップツアーは、アジア最長をうたう。最高高低差は239m。料金は大人6000円。手軽に遊べる滑走距離167mのジップラインもある。料金は1回1000円。プラマットの上をチューブに乗ってすべるチュービングはスリル満点。全長192m。料金は1回1000円。
室内施設では、高さ4.5mのウォールを巡らせたボルダリング場は、53ルートを用意した。壁にはプロジェクションマッピングも映写する。トランポリンは大人も子供も楽しめる遊戯施設。利用は1時間2000円。入場のみは500円。
同社の亀田社長は「ジップツアーやボルダリングなどのアクティビティの充実が一番の特長。スキーだけではなく、一年を通じたリゾートとして楽しんでほしい」と話している。
ホテル周辺には雪はほとんどないが、上部は約80cmの積雪があり、スキー場は12月16日にオープンできる見込み。営業は5月6日までを予定している。