上越市学童野球連盟は2019年7月6日、小学校低学年や幼児を対象にしたティーボール大会を、同市春日新田2のスポーツ公園多目的広場で初めて開催した。少子化やスポーツの多様化などで競技人口の減少する野球の裾野を広げようという試みで、普段公式戦に出場しない低学年選手や学童野球チームに未加入の小学生や幼児など約200人が参加し、野球のバッティングの楽しさを味わった。
止まっている球を打つ
ティーボールは野球に似た競技で、本塁に置いたバッティングティーの上にボールを載せ、打者は止まった状態で打つ。投手はいない。ボールが目の前で止まっているので打者は打ちやすく、野球やソフトボールの入門競技として注目されている。
約200人が参加した第1回上越直江津ライオンズクラブ旗争奪低学年ティーボール大会
少子化の中野球の裾野拡大へ
少子化による児童数の減少など受け、学童野球連盟傘下で活動してきた直江津幼年野球、高田ジュニアリーグの両団体が昨季を最後に解散。今季から同連盟に一本化して公式大会を行っている。ティーボール大会は、公式戦に出場しない低学年の選手の試合の出場機会を作るとともに、チームに未加入の小学生や園児にも参加を促し、野球の裾野を広げようと初めて開催された。
「バッティング楽しい」
今回参加した約200人のうち、55人が学童野球のチームに未加入の園児や小学生だった。それでも、多くの子どもたちがヒットを打つことができた。また、長打や守備のファインプレーがあると、チームメイトや応援に訪れた保護者らから拍手や歓声が起こっていた。
直江津ガンバーズに所属する小学3年生の男児は「守備でも1回出たし、バッティングが楽しかった。来年は試合に出られるように頑張りたい」とうれしそうに話していた。
今後も取り組み継続
同連盟監督会副会長を務める高志ビクトリーズの岩嶋康弘監督(48)は「来年からは、この大会を予選と位置づけ、決勝大会を開催することも検討していきたい」と話していた。