陸上自衛隊は2013年12月6日、日米共同訓練を来年2月下旬から3月中旬に新潟県上越市中郷区と妙高市にまたがる関山演習場などで実施すると発表した。米軍の新型輸送機オスプレイについては、使用する方向で調整中だという。これを受けて同日、防衛省関東防衛局の幹部が上越市役所などを訪れ、訓練の実施について説明した。
陸上自衛隊の発表によると日米共同訓練は、関山演習場と群馬県の相馬原演習場で行われ、日本側は高田駐屯地の第12旅団第2普通科連隊などが参加し、米側は沖縄県のキャンプ・シュワブに駐留する海兵隊が参加する。積雪寒冷地での総合訓練を行う。防衛省によると、オスプレイについては使用する方向で調整中だという。
12月6日午前、北関東防衛局の小柳真樹次長らが上越市役所を訪れ、野口和広副市長らと面会し訓練について説明した。面会は非公開で、市側は安全確保に万全を期することや適切な情報提供を行うよう要請したという。面会の後、北関東防衛局の小柳次長は「市からは市民の安全などについて要請があった。今後も丁寧に説明していきたい」と話した。
村山秀幸市長は「オスプレイの参加については調整中ということだが、十分な説明と情報提供とともに、訓練や飛行に際して最大限の安全対策が講じられるよう要請していきたい」とのコメントを発表した。
関山演習場ではこれまで1990年から2009年までに合計9回の日米共同訓練が実施されており、同市では過去の訓練の際には防衛省に情報提供を求めるとともに安全に訓練を実施することを申し入れている。
↓陸上自衛隊による日米共同訓練に関する公式発表
http://www.mod.go.jp/gsdf/news/press/2013/20131206.html