ご当地じまん合戦 グランプリは「高田世界館」と「幻魚の干物」

北陸新幹線開業を前に、新潟県上越地域を全国にアピールできる名所や自然、食べ物などを一堂に集めて競う「ご当地じまん合戦」(県上越地域振興局主催)が2013年12月1日、上越市頸城区のユートピアくびき希望館で開催された。「自然行祭事部門」では上越市本町6の高田世界館、「地域ならではの食部門」では上越市名立区「うみてらす名立」の「幻魚(げんぎょ)の干物」がグランプリに輝いた。

「自然行祭事部門」のグランプリに輝いた高田世界館
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「地域ならではの食部門」でグランプリになった幻魚の干物(うみてらす名立)
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2回目の開催となった今回は99件の応募があり、書類審査を通過した「自然行祭事部門」に6件、「食部門」の5件が発表会に進んだ。また、一般を対象にインターネットのフェイスブックでの投票も行われた。

妙高市名物「たちばなのとん汁」を味わう審査員
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発表者は写真や図を使いながら、経緯や特徴、活動の様子などを説明し、観光客にアピールできる点などを強調した。「食部門」では9人の審査員がとん汁や、干物、プリンなどを実際に味わって評価した。

審査の結果、「自然行祭事部門」のグランプリは、百年以上前に建てられた日本最古級の映画館「高田世界館」が選ばれた。「食部門」はうみてらす名立で加工されている深海魚、幻魚の干物が選ばれた。

今回の特別審査員で、エキナカ(駅構内の商業空間)の仕掛け人として知られる鎌田由美子さん(JR東日本研究開発センター フロンティアサービス研究所副所長)は「旅のスタイルは名所旧跡巡りから、文化や生活、食を知る旅に変わってきている。高田世界館は残っていて良かったという日本の財産。幻魚は欲しいし買いたい商品で、あとは売り方の問題」と講評した。

高田世界館を管理する街なか映画館再生委員会の岸田國昭代表は「守りから攻めに回り、積極的に発信していきたい」と話した。うみてらす名立を運営するゆめ企画名立の青木哲也社長は「受賞を通じ、この地域に大勢のお客さんから来ていただきたい」と、喜びを語った。

最も「いいね」を獲得したフェイスブック賞には、「自然行祭事部門」が高田世界館、「食部門」は同点で「かなや味噌」(かなやの里ワークス)と「新潟御米プリン」(パティスリー・リ・リ)が選ばれた。

審査発表の動画(11分24秒)

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