JR東日本とJR西日本は2013年10月10日、2015年春に開業する北陸新幹線について列車名を発表した。列車名は運行タイプに応じた4種類で「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」。公募を元に両JRが列車名を決めた。このうち新潟県上越市内は「かがやき」と「はくたか」が走行する。
JRでは、北陸新幹線の新しい列車名を今年5月31日から6月30日まで公募。応募総数は14万4931件で、応募種類は1万1672種類だった。
「かがやき」は、東京-金沢間で主な駅に停車する速達タイプの列車に用いられる。選んだ理由についてJRは、輝く光がスピード感と明るく伸びていく未来をイメージさせるとしている。公募では5番目の4123件だった。
「はくたか」は、東京-金沢間でほとんどの駅に停車するタイプの列車。スピード感があり、首都圏と北陸をつなぐ列車として親しまれているのが理由。公募では最も多い9083件を集めた。
「つるぎ」は、富山-金沢間のシャトルタイプ で用いられる。かつて北陸と関西を結んだ列車としてなじみ深いのが理由。公募では4番目の4906件だった。
「あさま」は、東京-長野間の現長野新幹線タイプの列車名。長野への新幹線として親しみやすくわかりやすいのが選ばれた理由。公募で7番目の3281件だった。
北陸新幹線の上越妙高駅の地元、上越市などの官民でつくる新幹線まちづくり推進上越広域連携会議が独自に実施した列車名募集では「けんしん」が最多だった。
「かがやき」は長岡-金沢間で1988年から9年間走っていた特急の名前で、「はくたか」はほくほく線(北越急行)を通って越後湯沢と金沢などを結ぶ、現在運行中の特急名。上越市の村山秀幸市長は「どちらも連携会議の募集でも多くの応募があった。その声が届いたと思う。なじみのある名前なので、慣れ親しんでほしい」などと話した。
現在ほくほく線を通って運行されている特急「はくたか」の新幹線開業後の扱いについて、両JRは「北越急行など関係する機関と協議中」としている。