上越信金職員による顧客預金流用 新たに845万円発覚

上越信用金庫(新潟県上越市中央1、笠原和博理事長)は男性職員(当時26)が顧客の定期預金などを解約して着服、流用した問題で2013年8月30日、元職員が着服、流用していた金額が、当初発表していた額より約845万円多い、3962万6370円だったと発表した。

同金庫では元職員の証言を元に、7月12日に記者会見して、流用などがあった口座は27の個人・法人におよび、総額は約3118万円だったと発表していた。その後、元職員が関わったすべての伝票を確認したところ、新たに13の個人の口座で一時流用を行っていたことが判明したという。

同金庫は新たに被害が発覚した顧客に対して事情を説明して謝罪。「累計金額が増えたことは深く受け止めているが、一時流用ということで実損額は増えていない」として、会見時から変わらず男性を告訴しない方針。

元職員は2012年9月から今年5月までの間、勤務していた高田中央支店と有田支店で、定期預金を顧客に無断で解約し、着服。また、通常預金や定期預金の集金時に現金を着服し、発覚しないようその月のうちに同じ金額を返す一時流用も複数回にわたり行っていた。

同金庫は7月11日付けで元職員を懲戒解雇処分にしている。

上越信用金庫有田支店(2013年6月4日撮影)
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