直立する「ペンギンパン」を考案 上越市立水族博物館を応援

マゼランペンギンの飼育数日本一として知られる新潟県の上越市立水族博物館(西本町4)を盛り上げようと、市内有志でつくる上越ペンギンプロジェクトがペンギンの形をした菓子パンを作った。パンは直立したユニークな形で愛くるしい顔を見せている。2013年8月17、18日の2日間、ラーバンセンター(大和6)で行われる「脇野田やよい夏まつり」で販売される。

ペンギンプロジェクトは、寺町1在住で会社経営の稲葉摩利子さん(54)が三和区在住のカラーコーディネーター、宮崎朋子さん(48)とともに立ち上げたグループ。稲葉さんは「日本一のマゼランペンギンの飼育頭数など、水族館にはアピールできるものがある。もっと多くの人に知ってもらいたいと思った」と話している。

2種類のペンギンパン
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パンの開発は稲葉さんの知り合いである上越ケンパン(七ケ所新田)取締役である内山尚樹さん(46)に依頼した。約3か月間、試行錯誤を重ねて完成した菓子パンはコロネ型。「ペンギンなので立つパンにしたい」との稲葉さんたちのオーダーで、焼いた後に底を平らに切って直立するようにした。腹はメロンパンの生地を使用している。目はチョコチップで表現。手作りのため表情も一つずつ違う。白と黒の2種類あり、白色のパンの中身にはチョコレートクリームが、ココアで色付けした黒色にはミルククリームが入っている。

脇野田やよい夏まつりでは、1日100個の限定販売。1個200円で、飲み物付きは300円。夏まつり後は南本町2のスーパー、イチコ高田南店内にある「パン工房パロル高田南店」で販売する予定。価格は未定。公募で愛称を募集することも計画している。

稲葉さんは「パンを通じてペンギン人気が少しでも高まり、水族館に足を運んでほしい」と期待し、宮崎さんは「パンは私たちが水族館を応援しようと企画。上越がもっと盛り上がるきっかけになれば」と話している。