新水族館整備へ検討委 具体的検討がスタート

新潟県上越市は2013年5月15日、新水族博物館整備に向けた専門家による検討委員会を設置した。委員会では新水族博物館の設置場所や展示内容などについての具体的な案を11月をめどにまとめる予定。市は市民や市議会にこの案を提示し、年度内に最終的な設置の可否について判断する。 新水族博物館について同市は昨年度、経営面からの実現可能性について既存水族館の経営者や経済学者など専門家による委員会での検討を行った。その結果「十分に経営が成り立つ」と結論を得た。これを受けて今回の検討委では、2007年に同市が作った基本計画案を見直す作業を行う。 委員は、水族館、建築、公共空間、テーマパークの専門家4人で、施設の設置場所や展示の内容、施設規模などについて07年の案を見直す形で具体的な検討を行う。 5月15日、委員に委嘱状を交付した村山秀幸市長は「今の水族館は老朽化しており、来ていただける方のニーズにもそぐわなくなってきている。(新水族博物館)建設を前に進めるための前提条件となる基本計画を検討していただきたい」と述べた=写真左=。

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委嘱状交付の後、非公開で初会合が開かれた。今後月1回ほどのペースで会合を開き、11月をめどに見直し案をまとめる。市は新水族博物館のオープン時期について、「北陸新幹線開業の数年後」と想定しており、案の策定の前後に市民フォーラムを開くなどして市民の意見を聞き、年度内に設置の可否について判断する。 計画見直し検討委の委員は次の通り(敬称略、かっこ内は専門分野) ▽日本動物園水族館協会の長井健生専務理事(水族館) ▽金沢工業大学の水野一郎副学長(建築) ▽新潟大学工学部の岩佐明彦准教授(公共空間) ▽UDS株式会社の中川敬文代表取締役(テーマパーク)

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