糸魚川市のブランド豚飼育販売業が事業停止

新潟県糸魚川市能生の「有限会社能生食肉センター」(登記上の本社は同市木浦、資本金1100万円、従業員4人)と関連する同市木浦の「有限会社能生養豚センター」(資本金1400万円、従業員3人)が2013年1月4日付けで事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。東京商工リサーチ高田支店によると、今後任意整理が予定されており、負債総額は2社合計で約4400万円を見込む。

能生食肉センターは1989年2月設立の食肉加工、惣菜の製造販売業者で、能生養豚センターが飼育する地元ブランド豚「翠豚(みどりぶた)」を使用した製品を販売していた。地産地消やリサイクル飼料の活用などで先進的な取り組みを行い、ピーク時の1997年12月期には1億5000万円の売上を計上していた。

しかしその後は売上が大幅に減少し、2012年12月には、売上の約6割を占める大口の取引先2社が自社製造に切り換え、売上のさらなる激減が避けられなくなったため事業の継続が困難と判断した。

なお能生養豚センターも連鎖する形で会社整理を弁護士に委任したが、出荷を待つ養豚があるため、現在も業務を継続している。養豚の引き受け先を探している。

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