糸魚川市の糸西トーフが民事再生法を申請

新潟県糸魚川市田海の油揚げ製造業「株式会社 糸西トーフ」(資本金4840万円、従業員31人)は2012年11月26日、新潟地裁高田支部に民事再生法の適用を申請した。帝国データバンク上越支店によると、負債総額は約3億3000万円と推定される。

整理・倒産

同社は糸魚川市と旧青海町の豆腐と油揚げ製造業者4社が共同生産を目的に1979年11月に創業、82年12月に法人に改組した。スーパーや食品卸売業者を得意先に業容を拡大し、87年12月には糸魚川工場を新設して製造能力を高め、93年3月期の年売上高は約6億8300万円を計上していた。2005年には、青豆を使った食品開発で、新潟県産農産物加工供給拡大自然事業にも採択されていた。

2009年に糸魚川工場を新潟県に売却したことを機に、豆腐などの製造を中止して、油揚げ製造に一本化した。県外への販売を主体として、2012年3月期の年売上高は約5億6300万円を計上していた。

しかし、受注価格は厳しく、運送経費や支払い利息などが負担となり、収益面では低調だったとみられる。

負債額は約3億3000万円と推定され、取引先の群馬県の2社がスポンサーとなる予定。