上越市の文化印刷が2億円の負債で廃業

新潟県上越市木田3の印刷業「文化印刷株式会社」(資本金1500万円、従業員14人)は2012年11月19日、同日付で廃業した旨の貼り紙を出し、事業を停止した。帝国データバンク上越支店の調べで負債総額は約2億円。

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同社は1930年(昭和5年)11月に設立され、上越市では業歴の長い印刷業者として知られている。1971年に同業者と合併するとともに、現在の場所に工場を新築移転した。1987年にオフセット印刷機、91年には約1億5000万円を投じてフルカラーのオフセット印刷機を導入するなど、積極的な設備投資を行い、95年8月期の年売上高は約3億7100万円を計上していた。

しかし競合の激化や、企業などのIT化、景気低迷などによって売上減少が続き、2011年8月期の年売上高は約1億6000万円まで減少し、不採算が続いていた。9月に前代表が死去し、現代表に交代したが業況は好転せず、事業継続が困難になった。