金メダリストの内村選手が上越で演技披露

ロンドン五輪で金メダルに輝いた内村航平選手(コナミ)ら体操日本代表の男女10選手を集めた「体操ニッポン!ロンドンオリンピック報告演技会」が2012年11月11日、新潟県上越市のリージョンプラザ上越で開かれた。会場は約3500人で埋め尽くされ、代表選手の華麗な演技に大いに盛り上がった。

記者会見で報告演技会を振り返る内村航平選手(クリックで拡大)
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報告演技会は上越市を皮切りに12月21日の仙台市まで全国5会場で行われ、東日本大震災の復興支援を兼ねている。上越会場は日本体操協会のほか、今年で創立80周年を迎える新潟県体操協会や、創立40周年の上越市体育協会が記念事業として主催した。

参加したのはロンドン五輪の体操個人総合で金メダルを獲得した内村選手のほか、日本体操史上初めて3きょうだいで五輪出場を果たした田中和仁(徳洲会)、理恵(日体大研究員)、佑典(コナミ)の各選手ら男女の体操日本代表選手。

鉄棒で難度の高い技を見せた内村航平選手
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あん馬や鉄棒で演技を行った内村選手。特に鉄棒では、空中に飛び出し後方かかえ込み2回宙返りの「コバチ」(D難度)と、伸身の姿勢からひねりをコバチに加えた「カッシーナ」(G難度)など難度の高い技を惜しみなく披露し、観客を沸かせた。また2年前の世界選手権で日本人女子として初のエレガンス賞に輝いた田中理恵選手は跳馬、段違い平行棒、ゆかの3種目で美しい技を次々と見せた。

ピンクパンサーの曲に合わせてゆかの演技を行った田中理恵選手
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平均台から高くジャンプする新竹優子選手(羽衣国際大)
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今回の入場券は9月29日に発売が開始されたが、翌30日までに完売。会場にはプラチナチケットを手にした人が集まり、華麗な演技に酔いしれた。

内村選手は「次のリオ・デ・ジャネイロ五輪でも金メダルを目指して頑張りたい。イベントを通じて体操する子供が増えてほしい」と話していた。