発酵食品生かした上越産食材の弁当を開発

上越ものづくり振興センターや新潟県上越市内の企業、市民団体などで構成する上越発酵食品研究会(小林元会長)は2012年11月8日、同市山屋敷町の上越教育大学で発酵食品を生かした弁当の試食会を行った。弁当は12月1日に同大学で開かれる「発酵のまち上越フェスタ」で販売される。

上越の食材に発酵食品で味付けした弁当(クリックで拡大)
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弁当は市内のホテルや割烹で腕を振るう料理人3人が作り、上越で採れる食材に発酵食品で味付けした料理が詰まった逸品。

味噌床で漬けたサケをほぐし、混ぜ込んだご飯に奇麗な緑色の大根菜を散らした「鮭と大根菜のごはん」や、揚げたニギスとカラフルなパプリカを柿酢などであえた「ニギスの柿酢マリネ」など、味付けに発酵食品を生かし、彩り豊かに仕上がっている。

試食会はイベントまでに弁当の完成度を高めようと、市や同大学、上越発酵食品研究会などから10人ほどが出席して行った。発酵食品は食べる人により味の濃さの感じ方が異なることや、使用する食材の量など、出席者は販売価格内で良いものを提供しようと細かい部分まで話し合った。

同大学学生食堂の料理長、市川崇幸さんは「日頃食べていない塩麹などの味が斬新だった。体に良いので若い学生にも食べてもらえれば」と話した。

発酵のまち上越フェスタは2012年12月1日の午前8時40分から受け付け開始。午前9時30分から同大学講堂で、発酵食品の活用法などの講演やトークセッションが行われる。

弁当の販売は午前11時30分から午後2時まで。当日1個550円で販売するが、講演会とともに事前申し込みをすると、1個500円で購入できる。申し込みは同研究会事務局に電話(025-545-2933)、またはファクス(025-545-2988)で、代表者氏名、住所、連絡先、参加者数、弁当数を伝える。