上越地方には長崎や函館、尾道など、映画に出てくるような石畳の情緒ある坂がない。中山間地が多いので「坂」はたくさんあるが、この企画1回目の「オランダ坂」のような急斜面ばかりだ。生活に不便なため坂に愛着がないのか、無関心なのか、呼称が付いているものはほとんどない。
…と嘆いていたら、金谷山に「がんばれ坂」と「やっこら坂」というのがあるという情報が耳に入ってきた。
「がんばれ坂」って、長崎の「ドンドン坂」みたいな響きで楽しそうだ。「やっこら坂」もユーモアがある。
ところが、地図を調べても載っていない。上越市の「心のふるさと道」沿いにあることが分かったが、市で出している「心のふるさと道」のウオーキングマップにも載っていない。
そこで、幻の「がんばれ坂」と「やっこら坂」をカメラに収めようと、果敢にも金谷山の奥深くへ分け入る大冒険に出発したのだった。
その模様は動画でどうぞ。
なお、金谷山公園から滝寺堤までのコース全長は1390m、所要時間は20分ほどである。大冒険というほどでもなく、ちょっとしたハイキングコースである。