住宅リフォーム10万円助成 初日に申請殺到

上越市が経済対策として、住宅の修繕や改築費用について10万円を上限に補助する「市住宅リフォーム促進事業」の受け付けが2010年11月15日、始まった。10万円を上限に補助を受けられる制度で市民の関心は高く、朝から建築住宅課の前には行列ができ、初日だけで190件の申請があった。

市役所と13区総合事務所で午前8時30分から申請受付が始まり、市役所の建築住宅課前には施工業者ら30人以上が詰めかけた。同課では廊下に椅子を並べて臨時の待合場所を作り、整理券を配って対応した。

住宅リフォーム助成は、小規模な住宅改築を望む市民ニーズと、不況下で仕事を求める中小の建築業者のニーズが合致する制度とされ、多くの自治体で経済対策として導入されている。上越市の場合、原則地元の業者が受託することが条件で1件10万円を上限に工事費の20%を補助する。申請総額が予算額5000万円に達した時点で受け付けを終了することになっているため、初日に申請が殺到したとみられる。

住宅のリフォームへの助成に関してはほかにも、高齢者向けや介護保険などいろいろな種類の助成制度がある。しかし、トイレや浴室など改修する場所や目的などが限定されているものが多い。一方、今回経済対策で行うリフォーム事業はほとんどの工事が対象となり使い勝手がいいという。

この日、申請に訪れた施工業者の担当者は「景気が悪く仕事がない中、需要を掘り起こすような事業で非常にありがたい。私たち施工業者にとってもお客さんにとってもいい制度だと思う」と話していた。同課でも「非常に関心が高く、初日としては予想以上だった」と話していた。

初日の午前、上越市市建築住宅課には申請に多くの人が詰めかけた
20101115juutakus