手を汚さずスライスレモンが搾れる珍発明

上越市板倉区のNAGYs(ネイギーズ)は7月1日、スライスレモンをねじるようにして果汁を搾るアイデア商品「レモレモ」を全国発売した。ハンドルを回して搾る動きが楽しく、パーティーグッズとしても話題を集めそうだ。定価1575円。

【動画】「レモレモ」の使い方(1分15秒)

考案したのは同区針の山崎好弘さん(51)。建設関連の本業のかたわら、8年前から社団法人発明学会の会員として活動し、これまで約10種類のアイデア品を考案した。

レモレモを考案した山崎さん
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レモン搾り器は、スライスレモンを箸を使いひねって搾る人がいるのをヒントに3年前に考案し、同学会の「身近なヒント」発明展の優良賞を獲得。本当に売れるかどうか悩んだが、初めて商品開発にまでこぎつけた。現在、特許出願中で、商品の基本構造は意匠登録済み。

スライスレモンを2つの爪に刺し、ハンドルを回してねじることにより、果汁を搾りとる構造で、手を汚さずに済む。強い香りを含む外皮をねじって搾るため、レモンフレーバーが周囲に発散するのも大きな特徴。

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押す力も加わるため、山崎さんは「少なくとも50~60%の果汁は搾れる。レモンにもよるが、90%近く搾れる場合もある」と話す。

用途はトンカツ、から揚げ、ステーキ、生ガキ、サラダ、紅茶などにかけるほか、ハイボールやレモンチューハイなどにもってこい。デザインがユニークで搾る楽しさも味わえるため、女子会やパーティーでひっぱりだこになりそうだ。

専用スタンドが付いているため、生ガキを食べる際など、少しずつ搾りながら使うこともできる。

現在はネット上での通販が中心だが、今後は一般の販売ルートにも乗せたいという。初年度の発売数量は5000個を予定している。

山崎さんは「一生かけて売る商品。日本だけではなく、外国にも販路を広げたい」と話している。

電話0255-78-2815。購入は同社サイトからできる。http://lemolemo.shop-pro.jp