橋爪上越市議も執筆「集落再生と日本の未来」

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上越市清里区櫛池地区の集落間連携など全国各地の「限界集落」再生の取り組みと今後の可能性を探った「集落再生と日本の未来 持続できる地域づくり」(中嶋信編著)が自治体研研究社から出版された。第1章「集落間連携で中山間地農業を守る」を吉川区選出の上越市議会議員、橋爪法一さんが執筆している。清里区櫛池地区農業振興会の取り組みを関係者へのインタビューを交えて紹介している。


=動画=橋爪さんによる本の紹介

橋爪さんは、2007年に出版された「山村集落再生の可能性―山古志・小国法末・上越市の取り組みに学ぶ―」(岡田知弘・にいがた自治体研究所編)にも関わり、過疎が進む同区川谷集落での暮らしの様子が克明に描いたルポ「山里に生きる」を書いた。

第2弾ともいうべき今回の本では、地区が一体となって農地、農家、集落を守った櫛池地区農業振興会の取り組みとそれを支援した上越市農業振興課課長のインタビューを掲載している。

このほか、長野県阿智村、高知県四万十市、徳島県美浪町、京都府美山町などの取り組みが紹介されている。編著者の中嶋さんは徳島大学総合科学部教授で自治体問題研究所副理事長。「集落再生は可能だ」とする序文と「集落再生の論理と運動」と題する終章を書いており、この問題の背景について理論的なメスを入れている。

A5判171ページ。1890円。上越市本町4の春陽館書店などに売っている。

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